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2011年11月 第107号 我が医院が守るもの、向かうところ
国家経営と歯科医院経営は基本的なことは同じだと思っている。
つまり国家経営も医院経営も共通して大切なことは、「何を守り、何処へ向かうのか」
を明確にし、国民や従業員に分かりやすく明示し共に歩むという点にある。

国の場合には国民の意識や生活状況に格差があり過ぎるため共に歩むことには
少なからぬ困難が伴うが、医院の場合はほぼ同じレベルと見てよい。
国家経営が今行き詰っているように見える。『坂の上の雲』を読むと、
作者は明治の時代人たちには共通した目的意識があり、楽天的な明るさがあったという。

現代社会が見失っているものが明治という時代にあったならば、
歴史に学ぶことはできないのだろうか。
国家が行き詰まってしまっては、歯科医院も行き詰る。
『坂の上の雲』の躍動感を現代社会に再現できるものならば再現してみたいものである。
 
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