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2003年06月 第6号 新しい潮流を読む
■混合診療禁止ルールの見直し
政府の経済財政諮問会議が今回決定した「混合診療」に関する規制改革は、
高度医療を受ける患者のために併用を認めている「高度先進医療制度」の拡充
で対応するという現行制度の手直しという形にとどまりました。
規制改革という点ではなにやら腰砕けという感じではありますが、大きな時
代の流れの中で考えますと、混合診療の全面解禁に向けて進んで行くことにな
ると考える方が妥当であると思います。
なぜならば、保険でカバーできない高度な医療技術の開発は今後益々活発に
なり、その受療ニーズは確実に高まるからです。しかし一方では健康保険料を
負担していますので、その費用に対する見返りを求めることも人情としてまた
当然であるからです。
6 月6 日の日本経済新聞朝刊「経済教室」欄に国際医療福祉大学助教授の河口
洋行氏が「混合診療」に関して一文を寄せておられましたので、河口助教授の
論文を紹介しながら今後の医療の流れについて考えてみたいと思います。
 
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