フロネティック・リーダーとは大局観を持ったリーダーのことで、一つの領域に特化した学識と技術に秀でたスペシャリストがリーダーとなる、例えば歯科医院のような組織では特にこのフロネティック・リーダーが求められると、2012年4月の112号では説いています。
歯科医院はスペシャリストにのみその営業が許可される事業です。スペシャリストであるかどうかだけが形式的には問われます。しかし、経営を行っていく上で遭遇する色々な場面で、さまざまな問題解決や岐路選択の判断を迫られます。その時正しいジャッジができるかどうかは、スぺシャリストでなければ下せないジャッジもあるでしょうが、多くの場合それとは無関係の能力によって行うことになるはずです。そのとき大きく影響してくるのが日頃から蓄積された素養、即ちリベラル・アーツなのです。日々の医院運営の中で生まれる様々な出来事を、それだけ見て小さく判断するというより、そのことの本質を見つけ出し、というよりむしろ本質を直観し、そのことを概念化していく、いわゆる『帰納法的思考』が大事なのです。112号ではそう述べた後、フロネティック・リーダーに必要な6つの能力を挙げています。
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