ブランド品には「素材がしっかりしていて、作り方が丁寧で、デザインに独自の美しさがある」というハイレベルな
特徴があるが、それは歯科医院が選ばれ、ブランド化していく上での選考基準そのものでもある。人の集団である
歯科医院は一人ひとりがブランドとしての輝きを持つ“ブランド歯科医療人”になることがブランド歯科医院を
産み出す要件となるが、それは「素材がしっかりしていて(=人柄の良さを感じさせ信頼できて)、作り方が丁寧で
(=技術や対応の仕方が丁寧で)、デザインに独自の美しさがある(仕事の仕上がりが美しい)」となるだろう。
技術優先思想が強く働く歯科医院では丁寧で美しい仕事は実現していくが、人格の向上となると不十分なことが多い。
そこで重要なことは考え方や価値観を合わせる努力、異なるアイディアを引き出し受け入れる度量である。その根本
精神は院長に歯科医療技術者や自然科学者としての素養とは別にリベラルアーツの重要性を感じてもらうことにある。
そこを、一般企業での取り組みを引き合いに出し解説しているところが275号の読みどころです。
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