話し好きの患者による治療とは無縁の話が止まらず困惑しているスタッフから、どう言えば穏便に収めることが
できるのかとの質問が出される。このような応用問題に対する唯一の正解など存在しないし、そのようなイレギ
ュラーな場面を想定した個々の対応法を研究しても徒労に終わる。ここは歯科医院のスタッフ一人ひとりが独自
の感性で“正解”を伝えるしかないのだが、そのためには対人関係能力の基本を『守り』、独自の感性を反映さ
せるように基本を『破り』、更に新しい価値を創造するように『離れ』、高みを目指すという『守破離』の実践
が必要なのだ。その結果、そこには、相手に対する思いやり精神や、敬意や、譲れない一線は守るというプライ
ドや、品格ある態度、所作、言葉遣いに相手が承諾せざるを得ない美しい強さが存在することになる。AIによる
様々な社会の進歩の中で効率よく仕事を進めなくてはならないが、このような人間業の意義も忘れてはならない
ことを伝えているところが282号の読みどころです。
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