かつて日本ラグビー界に長らく巣くっていた“負け犬根性”。これをヘッドコーチに就任したエディー・ジョーンズは根底からくつがえした。意識と行動を変革して貪欲に勝利を追求する組織文化を構築したことが、2019年のワールドカップでベスト8入りという快挙を実現させた。すべての組織はその根底にある組織文化を変えない限り変革や強化は難しい。
成功を収めている歯科医院の話を聴き、医院を見学し、その技術、設備、システムを模倣したといった話を聞くことがあるが、所詮上っ面のモノマネでしかない。成功歯科医院の根底にある組織文化の高さや良さに気づかなくては意味がない。しかし、上辺はマネができても組織文化を模倣することはできない。これからは「何をしてくれるのか」「何ができるのか」も大事だが、そのもう一つ前の「どのような価値観でそれを行っているのか」が問われる。つまり歯科医院は組織文化で選ばれる時代が到来しているのだ。中竹竜二氏の著作『ウイニング・カルチャー』を紹介しながら良質な組織文化構築に向けたリーダーシップの重要性について210号の最終ページにそのエキスが書かれている。
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