『技術の高さ』とは、正統な学術的評価による『高さ』を有していなければ、一般市民目線を通しても高い評価とはなりません。
しかし、歯科医学の素人である患者にとっては、学術的評価のような高低を見分けることはできません。
勢い「痛くないように治療してくれる」「分かりやすく説明してくれる」「治療もクリーニングもとても丁寧にやってくれる」「計画どおりに早く治してくれる」といった分かりやすい具体的評価によって判断するのです。
そしてそれが好感度を伴って伝わると更に技術評価は高まります。しかし、間違ってはいけないのは、素人に技術の高低は分からないと高をくくることです。学術的な高評価の裏付け無くして市民目線での高評価はないということです。
ただ、高技術が誠意をもって提供されている、親切な態度でじっくり聴いてくれるといった対応の素晴らしさがなければ正確には伝わらないので、伝える技術は必要です。
歯科医院の戦略戦術を作ろうとするときうわべに走ることなく、まず技術を高めることが大切です。市民感覚で規定される“上手な歯医者さん”として認定されない技術の低い歯科医院が、スタッフの笑顔と優しい応対によって評判の良い歯科医院の地位を獲得することは無理なことなのです。
厳しい競争会場へ乗り込むに当たっては、高い歯科医療技術という入場券が絶対に必要である。
そのようなことが199号の1ページから3ページにかけて書かれています。
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