歯科医療には病気を治し元の健康状態に戻すための“修繕費”としての医療と、健康状態を保持しながらもっと良い状態に高め、精神的にも社会的にも満足度が高まる『幸福領域』へと運ぶための“自己投資”という二つの側面がある。現代社会は国民皆保険制度が施行された60年前とは別世界の豊かな社会が現出し、貧しさのため満足な医療が受けられない状況というのはほぼなくなったが、お金をかけたい領域が拡大し、対象となるものが増大し過ぎたため、せめて医療だけは無料に近いままでいてほしいと望む人が多い。そういう意味では健康保険は健在であるから“修繕費”としての保険診療の存在価値は継続されている。しかし、それだけでは『幸福領域』へは届かない。歯科医療従事者はスペシャリストとして、その素晴らしい領域のあることを明確に知らせ、その方法としてのベストな自己投資型歯科医療を提供しなくてはならない。といった主張が221号の6ページの終わりから7ページの末尾までにかけてまとめられています。
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