「歯科医院とはこういうところ」「歯科医療現場で求められる倫理観や正義感はこういうもの」といった
固定的な職場イメージや、断定的な価値観が古くから存在し、医療機器類の進化や、院内の諸々の連絡管理
システムのハイテク化が最先端を誇っているにもかかわらず、人間の内面的な問題は極めて古典的な状態が
温存されてきた。
例えば歯科医師を頂点とする歯科医療技術資格による上下意識などが代表例だ。勤務の歯科医が、年齢や勤務歴が
上の歯科衛生士や歯科助手に対して不遜な態度をとるシーンに頻繁に出会う。また、より的確な技術提供の元と
なる個々の患者情報の収集や効果的な情報活用についての意見交換がほとんどなされていない。ただ感じよく
フレンドリーに接し一定の技術の提供を施せば足りると思っているかのような仕事振りになっているなど、
ナレッジワークが基本的になされていないことが挙げられる。その表れはスタッフルームが畳敷きで昼食休憩が
ゴロ寝時間となっているなどその態勢自体が整備されていないことに見られる。
勤務時間の中に一定のデスク
ワークタイムをとることと、スタッフルームをデスクワークルームとすることが222号の6ページから8ページに
かけて提案されている。
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