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アフリカ大陸の南端、大西洋とインド洋を分つところに『喜望峰』という
岬がある。かつてのヨーロッパの人々にとっては新世界へと向かう希望の分岐点
だったのだろうか、Cape of Good Hopeと名付けられたこの岬の邦訳は何故か
『希望峰』ではなく『喜望峰』となっている。どのような経緯かは分からないが、
Good Hopeを訳せば、「良い希望」「喜びの希望」となるであろうか... |
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専門以外の領域を学ぶことは、やがては専門性を高め、広げ、深めることにつながり、結果として大きな成果を生む。
様々な事例を紐解いていくと、そんな真理が見えてくる。
私たちは日常あらゆるものや情報をすぐに手に入れることができる環境に慣れ、あまりにも短絡的にいろいろなものを入手しようとし過ぎる嫌いがある。本の通販然り、ホテルや列車の予約然りである。
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勤務医の方たちに申し上げたい。
将来開業する計画もぼんやりとは持っているであろう。将来の開業に向けて
最高の『開業セミナー』は、今勤めている歯科医院だ。
現勤務先で教えてもらう技術や高度な診断機器の活用法などは当然だが、
技術以外の組織運営面で見聞きすること、顧客との直接の対応、スタッフの
協力など、すべてが将来、開業するに当たっての貴重な教材だ。
そして何にも増し... |
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「当院は、誰を重点ターゲットにするのか」これはこれからの歯科医院には
とても重要なテーマだ。すなわち「誰が顧客か?」という最も原始的で単純な
問い掛けなのだが、それを分かっていないのが歯科医院など医療機関だ。
その原因のひとつは、『顧客』という認識がなく、すべてを『患者』と認識
しているところにある。『顧客』とは「ひいきにしてくれる客」「得意客」と
辞書にはあ... |
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何年か前のMCレポートに、日経新聞連載の『私の履歴書』で博報堂の
近藤道生氏(2010年没)がお書きになった幼少時代の回想を紹介したことがある。
小田原で外科医を営んでいた父君を追想したもので、診療開始までの1時間を利用して
看護婦たちに一般教養の講義をしていたという話だった。
「素養を高めない者は患者に付くべからず」という信念のもと、外科医術とは無縁の文学、
歴史、漢籍な... |
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一般メディカルも含めた医療界の中にあって、今最も余裕がなく、
またユーモアセンスも無くしているのが歯科界ではなかろうか?
インプラントの失敗事例報告が取り上げられ、毎週のようにセミナー漬けになり、
コンサルタント会社が乱立し、ネットによる人気度ランキングに一喜一憂する。
そんな落ち着きのない歯科界に一石を投じたく、『希望セミナー』なるものを、
専門家を招いて開催した。集ま... |
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現代の歯科医院経営が遭遇する危機は、かつてのように無分別な分院展開を
図ったり、大尽遊びに明け暮れたりすることで生起されるようなものは極めて
すくなくなった。
それだけ歯科医院経営が困難なものになってきた証であるかもしれない。
つまりかつてのように無謀なことをしなくても経営困難に陥る危険因子が存在する
といえるのである。
私どもではそれを組織の不活性化に見出... |
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かつてブームとなった『ほかほか弁当』、脱サラ成功のビジネスモデルのように言われたが、1軒目に成功し2軒目も好調に推移、調子づいて3軒目を出したところで躓き立ち行かなくなる例が多発した。
まなじりを決して開業した1軒目は、夫婦で丁寧な弁当作りを心掛け、顧客の支持を勝ち得。「これなら行ける」と近くに2軒目を出し夫婦それぞれが分担する。1人になった不安から更に丁寧な弁当作り
を心掛け一所懸命に... |
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歯科医院という存在は殊更スペシャリストであることを望まれる。
その技量においては言うまでもなく、現状説明、将来見通しなどに関し、一般人には
ない技能と経験によって下されるアドバイスの適切さにまでその範囲は及ぶ。
そのスペシャリストに寄せる期待値は、国防の任に当たる軍隊に寄せるそれと類似する。
情勢分析、彼我の戦闘能力の的確な比較、将来見通しなど軍事スペシャリスト... |
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霧がかかったように社会保障の先行きが見通せない状況のまま、団塊の世代1期生と言われる
1947年(昭和22年)生まれが65歳を迎えることとなり、待ったなしの高齢社会に突入した。
これからの高齢社会は、従来タイプの年寄りが社会に溢れかえる構図ではないように思える。
生活面、文化面、経済面において明らかに発言力を持った、ジェネレーションギャップを感じさせない新種の高齢者集... |
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震災の後、日本人の価値観には少なからず変化が起きている。歯科医院の進路を
そこへ合わそうと考えるならば、新しい時代に自らを乗せて行くためのキーワード
『文化の質』『アナログ』『絆』の3つについて自分の医院に取り込んでいくことだ。
1.損得判断ではない文化的価値判断をもって行動原理とすること
2.歯科医療はアナログの典型、匠の技を極めること
3.スタッフとの絆、顧客との絆、協力企業... |
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都会の山の手に住む人間は高級志向、下町や郡部、地方に住む人間はアンチ高級派。
これは小説や映画によって作られたイメージに過ぎない。
旅行をするときに、都会の人間は大方がグリーン車やファーストクラスで、地方の
人間は普通車やエコノミーなのだろうか?そんなことはない。
都会の人間でも質素倹約を信条としている例は多いし、交通手段にはお金をかけない
と言う人間はいくらでもいる。
反対... |