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スタッフ全員が、それぞれ経営者感覚をもった仕事をして行かなくては、これから
の歯科医院の発展は絶対に望めない。
経営者感覚の第一は、何と言っても医院活性化への熱意だ。そして活性化に直結する
ものは売上増であり収益増であることは間違いない。
公共事業でない限り売上の低さに満足していて幸せなはずがないし、給料の上がらない
スタッフは意欲を無くして給料分しか働こうとしなくなる... |
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ふた昔前の歯科医院と比較して、現代の歯科医院が直面する問題の一つに
顧客の質の悪化を挙げることができる。自分勝手で我儘で、非常識な行動を
とる人種が増殖し歯科医院の顧客として来院してきている。
いかに医院側が丁寧に誠実に優しく対応しても、平気で無断キャンセルを
繰り返したり、遅刻をしたり、無理難題を要求したりする手合いだ。
むしろ丁寧に誠実に優しく対応すればす... |
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世に口下手な人はいくらでもいる。誰もが気の利いた言葉を思いつき、意のままに
操れるわけではない。言葉に代わる行動や態度が言葉ほどにものをいうことはある。
澄んだ気持ち、純な想いから発せられる態度や行動はおのずと重みをもって伝わる
のだろうし、それに真摯に応えようとする自分自身の態度や行動が更に重みを
増して自らの心に響き、稲妻のように全身を貫くとき、気持ちは最高潮... |
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最近行い始めた新種のロールプレイングがある。仲間の間違った応対や
変な言葉づかいに気がついても、なかなかそれを指摘するのには勇気がいるものだ。
しかし、それを行っていくことは内部を強化する最も重要な要素となる。
今まではそのことを、講義を通じて伝えてきたが全員が「その通り」と言わん
ばかりに頷きながら聴いてくれていた。
ところが、頭で分かったからといって現場でも必ずでき... |
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アフリカ大陸の南端、大西洋とインド洋を分つところに『喜望峰』という
岬がある。かつてのヨーロッパの人々にとっては新世界へと向かう希望の分岐点
だったのだろうか、Cape of Good Hopeと名付けられたこの岬の邦訳は何故か
『希望峰』ではなく『喜望峰』となっている。どのような経緯かは分からないが、
Good Hopeを訳せば、「良い希望」「喜びの希望」となるであろうか... |
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専門以外の領域を学ぶことは、やがては専門性を高め、広げ、深めることにつながり、結果として大きな成果を生む。
様々な事例を紐解いていくと、そんな真理が見えてくる。
私たちは日常あらゆるものや情報をすぐに手に入れることができる環境に慣れ、あまりにも短絡的にいろいろなものを入手しようとし過ぎる嫌いがある。本の通販然り、ホテルや列車の予約然りである。
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勤務医の方たちに申し上げたい。
将来開業する計画もぼんやりとは持っているであろう。将来の開業に向けて
最高の『開業セミナー』は、今勤めている歯科医院だ。
現勤務先で教えてもらう技術や高度な診断機器の活用法などは当然だが、
技術以外の組織運営面で見聞きすること、顧客との直接の対応、スタッフの
協力など、すべてが将来、開業するに当たっての貴重な教材だ。
そして何にも増し... |
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「当院は、誰を重点ターゲットにするのか」これはこれからの歯科医院には
とても重要なテーマだ。すなわち「誰が顧客か?」という最も原始的で単純な
問い掛けなのだが、それを分かっていないのが歯科医院など医療機関だ。
その原因のひとつは、『顧客』という認識がなく、すべてを『患者』と認識
しているところにある。『顧客』とは「ひいきにしてくれる客」「得意客」と
辞書にはあ... |
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何年か前のMCレポートに、日経新聞連載の『私の履歴書』で博報堂の
近藤道生氏(2010年没)がお書きになった幼少時代の回想を紹介したことがある。
小田原で外科医を営んでいた父君を追想したもので、診療開始までの1時間を利用して
看護婦たちに一般教養の講義をしていたという話だった。
「素養を高めない者は患者に付くべからず」という信念のもと、外科医術とは無縁の文学、
歴史、漢籍な... |
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一般メディカルも含めた医療界の中にあって、今最も余裕がなく、
またユーモアセンスも無くしているのが歯科界ではなかろうか?
インプラントの失敗事例報告が取り上げられ、毎週のようにセミナー漬けになり、
コンサルタント会社が乱立し、ネットによる人気度ランキングに一喜一憂する。
そんな落ち着きのない歯科界に一石を投じたく、『希望セミナー』なるものを、
専門家を招いて開催した。集ま... |
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現代の歯科医院経営が遭遇する危機は、かつてのように無分別な分院展開を
図ったり、大尽遊びに明け暮れたりすることで生起されるようなものは極めて
すくなくなった。
それだけ歯科医院経営が困難なものになってきた証であるかもしれない。
つまりかつてのように無謀なことをしなくても経営困難に陥る危険因子が存在する
といえるのである。
私どもではそれを組織の不活性化に見出... |
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かつてブームとなった『ほかほか弁当』、脱サラ成功のビジネスモデルのように言われたが、1軒目に成功し2軒目も好調に推移、調子づいて3軒目を出したところで躓き立ち行かなくなる例が多発した。
まなじりを決して開業した1軒目は、夫婦で丁寧な弁当作りを心掛け、顧客の支持を勝ち得。「これなら行ける」と近くに2軒目を出し夫婦それぞれが分担する。1人になった不安から更に丁寧な弁当作り
を心掛け一所懸命に... |