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「光の元はヒトである」そしてその光となるヒトとの出会いは、
『いくつもの時間』を、自分の専任的な仕事と同時並行的に持つことで、
間接的と思える経験の中から生まれてくるのではないだろうか。
それは例えば、患者との交渉を通じて感じた行き違いを院内で話し合う場が
あり、それをお互いに生かそうとする空気があれば、相互のフィードバック
の中に光を見出すであろう。
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歯科医院の院長の中には「この人は歯科医師にはならず、一般企業のサラリーマン
になっていたとしてもきっと成功して役員クラスにまで上っただろう」と思わせて
くれる人がたまにいる。『相手の気持ちを理解する』『謙虚な物腰で対応する』
『話を熱心に聴く』『丁寧な良識ある言葉遣いで話す』『クイックレスポンスを
怠らない』といった対人関係能力に優れた人だ。
しかし残念ながら多く... |
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「低賃金」「昼休みが異常に長く終業が遅い勤務時間」「土曜出勤」。
これらが非技術職から敬遠される多くの歯科医院の就労条件だ。この魅力の
薄い就労条件にも拘わらず歯科医院に就職した人というのは、他に就職先が
無くて仕方がなかったか、それらを凌駕する別の魅力や働き甲斐を感じる
ことができたかのどちらかだ。
前者に属する人の多くは1~2年で辞めてしまう確率が高いが、後者の
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政治行政が主導し、経済界が現実的運用を模索する『働き方改革』の『働き方』
には2つの意味がある。「有能な女性がその意欲を高められるような職務と
人事制度の見直しを伴う“働き方”」と「家庭と仕事の両立が図れるような
勤務体系の見直しを伴う“働き方”」だ。
この両面の『働き方改革』を、国の命令による何らかの強制として捉えた
のではうまく機能しないだろう。労務人事問題の... |
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ポジティブシンキングということばがある。物事を前向きに捉え、積極的に
チャレンジしていくことはとても大事なことだ。その一方で自己反省や危機管理
対応といった動きをネガティブシンキングと捉える人がいる。
ここが間違いの元だろう。ポジティブとは決して失敗の反省やミスの原因の
振り返りをしないことを意味しているわけではない。ポジティブシンキングを
正しいポジティブに導けるの... |
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どこの医院でも、時折院長が突っ走り過ぎて、別路線に入ってしまう
ような発言が口をついて出ることがある。ワンマン経営の歯科医院には
ありがちなことで、本質論がしっかりしている院長でもそのような脱線の
危険性がたまにある。
ある時、院長が余り深い意味もなく口走った言葉にスタッフは違和感を
覚え、一人のベテランスタッフが院長を睨みながら「それ、当院の基本理念
から外れて... |
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新規に採用したスタッフが直ぐに辞めてしまうのは、歯科医院経営に存在
するいくつものロスの中でも最大級のものだ。そのロスの発生を防ぐための
大前提は、魅力ある職場に勤めたことをまず知らしめることだ。多くの院長は、
患者には魅力ある歯科医院であることを伝えることに大変熱心だが、スタッフ
に対してはその半分の努力すら惜しんでいるように見える。
それでは、そもそも... |
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これからの時代は、かつてのように“歯の修理工場”としての存在感ではなく、
“健康創造医療機関の第一人者”として脚光を浴びていく歯科医院が主流と
なっていくであろうから、スタッフを手足代わりとしてしか考えていない医院は、
仮に院長に一流の技術があっても医院は『衰退街道』へと入って行くことに
なるだろう。
そのような観点で歯科医院の“成功街道”の歩み方を考えると、物件費と... |
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歯科医師は、軍隊組織における幹部候補生学校卒業の士官とよく似ている。
個々の歯科医院は民間の零細企業レベルでしかないが、その設立に当たっては
国の許認可を要する重い存在だ。
歯科界全体を国民の健康を守るという使命を担った共同組織体として考え、
軍隊組織と同じ位置付けに見るとするならば、個々の歯科医院は最前線で
活動する部隊に見立てることができる。
その部隊でリーダー... |
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その歯科医院にはどんなヒトが歯科医療に携わり、何が大切にされ、どんな
コトが行われているのか。そこに焦点が集まろうとしている現代、その対象と
なる大きな要素の一つが院内感染対策である。しかし、行政が院内感染対策の
程度に応じての格付けを行わない限りは、医院側としては『不可』とはならない
レベルでの対応に留まることだろう。院内感染対策に対する消費者感覚の変化と、
行政の立... |
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「向さん、これビジネスマナーの源流だよ。本家本元のホンモノだから
受けてみたら」
プロモータータイプの私に言われて大学の市民講座に通い始めたサポーター
タイプの向は、最初の講義を受けたとき、その講座に魅せられてしまう。
向の感性にドンピシャリはまったのだ。
講座で得た知識だけでも、従来のビジネスマナーとは異なる質の濃いもの
だったが、何と向は講座が終了した後、そ... |
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昨年のテーマであった「よい受け方」を実行することで、前向きな光が見えて
くる。それを逃さず捉えることで、立ちふさがる壁や険しい山を乗り越えるように
取り組んで行きたい。そのような継続的チャレンジを目指そうとの思いから今年の
テーマは「光を捉えて乗り越える」とした。
昨年暮れのスタッフリーダー・ミーティングにおけるパネルディスカッションは、
その光の一つとも言うべき... |