歯科医院の社会的な存在意義は、当然のことながら歯科治療によって地域住民の健康を守ることにありますが、歯科医院としての機能は同じでも品質には大きな差異があるために、その存在意義を存分に果たしている医院と、全うできていない医院とに分かれます。
その両極を生み出している原因の第一は、院長の技術力と人間性の差と思われがちですが、歯科医院がチームプレーによって成り立っている以上、院長一人にかかる比重は最も多くはありますが、やはり全体としてのチーム力にかかっています。
176号では、このチーム力を高める手法を3つ挙げて解説しています。一つはチームマネジメントを担う院長が、歯科医師という技術職に求められる能力以外の力を高めること。二つ目は、同じ職場に集う人間が共通の組織目標を持ち、それに共感できるための工夫を凝らすこと。三つ目は理念や理屈以外の具体的な待遇や保障といったバックアップ体制の構築です。
共感を高める工夫の具体策や、実例を挙げて解説しているところが読みどころです。 |