顧客の感情価値を高めることは、医院と顧客の距離感を縮め、顧客の要望や期待感により正確に応えることができる効果的な医療の提供へと繋がる。すなわち医院価値を大きく高めることになる。これまでは業務量や時間の制約から困難であった受付におけるコンシェルジュ的な動きが、受付業務の機械化がグッと進んだ今こそ、その空いた時間の有効活用として可能になり顧客の感情価値を高めるだろう。“人でこその価値”を提供することの意味は、ただ、「上手に」「早く」「正確に」といった合理的価値の提供で顧客満足を高めることに満足しない真のサービス業の深さを体現するところに存在する。更に歯科医院における一定の長さを伴う診療時間は、顧客とのコミュニケーションを深めることになり今問題視されている社会的な孤独感を味わう主に高齢者に対する社会的処方の一端を歯科医院が担うことになるとの期待を寄せているところが248号の読みどころです。
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