『持続可能な社会』を目指し多くの企業がSDGsに真剣に取り組むようになった。エズラ・ヴォーゲル氏が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で述べている日本企業の優れた取り組みとして挙げていた1970年代初頭の公害問題解決への対応と同じ日本の素晴らしいところだ。『持続可能な社会』の実現には地球温暖化対策の重要性が唱えられてきたが、別の角度から述べるとすれば、人間一人ひとりの『健康寿命の持続』も同時に求められるのではないだろうか。延命措置ではない『健康寿命の延伸』こそが幸福をもたらす。歯科医院が担う高貴な責務だ。そのためには、歯科医療、歯科医学という決められた範囲だけで考えるのではなく、研究範囲の領域を拡大することが求められる。国際情勢の解決という大きな問題が横たわってはいるが、新しい領域の幅を拡大し成長に向かってほしい。その原点は50年前のオイルショックを乗り越えた日本の組織文化の良さにあるとして『生真面目・丁寧・改善意欲・社会秩序と公共性・健康志向・よく学びよく遊ぶ』の実践を挙げているところが241号の読みどころです。
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