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モノとシステムは声を発したりはしないが、その品質の高さによって上質な
コミュニケーションをとることができているが、ヒトは顧客に言葉で発信も
すれば、顧客の声を受信しそれに反応もする。どのような発信と受信をするか、
ヒトの品質によってコミュニケーションは上質にもなれば低レベルにもなる。
とりわけ受け方にその品質は色濃く反映される。相手からの投げかけを
どう受けるのかから始... |
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サービス業界には、対人関係を円滑に進めるために越えなければいけない
『外見』『話し方』『話の内容』という3つのハードルを、関所に例えた
『対人関係評価の関所』という話がある。そこに歯科医院におけるハードで
ある『専門技能』と『上級技能』を第4第5の関所として加えてみた。
顧客に対して最も高い価値を提供できるのは『上級技能』だが、それを
行使するためには通常の『... |
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「歯の上手な修理と丁寧なクリーニングを健康保険で行う」そのことこそ
善良な医療者の姿であると信じてきた歯科医院も、少し視点を高く、そして
視野を広くして、この時代の気運の変化を正しく受けとめ、新しい“善良性”
を見出すことが求められているのではないだろうか。
個人々々の健康戦略に深く関わり、歯科医療がその根幹に位置付けられる
ような対応をしながら生涯に亘って健... |
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どのように伝えるかという伝え方も重要ではあるが、受け方のほうにこそ
価値を高める要素がより多く含まれているのではないかと考えている。
伝えるにしても、その時その場の状況をどう受けとめるのか、人の気持ちを
どう受けとめるのか、それらが極めて重要である。そのような状況や人の
気持ちに対する感受性の豊かさがあって初めて価値のある伝え方ができる。
歯科医院は口腔内の問題から... |
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スタッフが自ら勤務する歯科医院を、人生を賭けるに値する職場であると
思うことができるのは、スタッフたち一人ひとりが、自分の能力が生かされた
ことで医院が発展したことを実感し、自分の仕事に喜びを見出すことが
できたとき、すなわち自己有能感・自己重要感・自己好感の3つの感覚を
明確に意識できたときである。
それを実現する上で重要なことは、経営トップである院長が、その3つ... |
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就職も退職も勝手自由な現代において、そのように評することは極論に響くかもしれないが、家業色の強い歯科医院には、勤務するスタッフを、古い日本社会に存在した“女中”や“下僕”といった奉公人のように捉えている空気が漂う。
表面上の労務システムをいかに現代風に整えたとしても、基本的な精神構造が、歯科医院を院長家族の家業とする考え方で固まっている限り、スタッフの心底には奉公人の感覚が無意識のう... |
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上質化には投資が必要だ。思い切って投資し、拡大再生産のサイクルに
載せなくてはならない。「労使」と言う言葉が存在するように、スタッフ
との関係はある種敵対関係的に捉えられる側面もある。しかし人間関係を
縦で捉える発想からは良質な関係は生まれにくい。横の関係を通して
スタッフを勇気づけることが上質化への近道となる。
本レポートにおいて提示する『上質化... |
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「一流企業歯科医院」といってもその実現は現実には難しい。
何をもってそう評価されるのか判然としないからだ。
そこで、大企業には真似のできないこと、即ち小規模な組織で
あるからこそ実施可能な質の高い仕事は無いだろうかを考えてみた。
ヒントになったのはノートルダム清心学園渡辺和子理事長の追悼本
『置かれた場所で咲いた渡辺和子シスターの生涯』で紹介されている
渡辺和子シスターの生... |
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基本の機能は取り入れながらもその上に幾重にも“工夫”と“改善”を重ね、
磨きをかけ、光り輝かせることで大きな価値を生み出し、世界で認められてきた
日本の製造業と同様、歯科医療の上質性もまた同じ角度から論じられる。
歯科医療の基本機能を整えた上にどのような価値を付加するのか。そこには
自らの専門技能に必要とされる精緻な機器類の整備もさることながら、
より繊細な技術力... |
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歯科医院の過剰に危機感や焦りが出始めた30年程前、世の中は
「製造業の時代からサービス業の時代へ」と移り、価値観がモノからヒト、
あるいはコトへとシフトし始めた。
この頃多くの歯科医師を始めとする歯科医療従事者たちは、歯科医院が
典型的なサービス業であるにも拘らず、その範疇に自らが入ることを
忌避したが、新たに開業を目指す若い歯科医師を中心に、一部開明的な
既... |
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繁盛歯科医院の院長は大勢の患者からの支持を受け、1ヶ月先まで
ほとんどのアポイント枠が埋まるようになっている状況を、安心感と
満足感をもって受けとめているが、逆サイドにいる患者は
「こんなに粗い間隔で治療効果に問題はないのか?」といった
幾らかの不安と「もっと早く終えてくれないのだろうか」といった
多少の不満とが入り混じったマイナスな気持ちを抱えている。
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昨年12月に開催致した第10回スタッフリーダー・ミーティングにおける
パネルディスカッションは、パネラーたちの真剣な対応によって素晴らしく
充実したものとなった。
パネラーという役割の受けとめ方と質問事項の受け方にパネラーたちの
誠実さを存分に感じることができた。
誌面の関係から先月号では掲載できず、年を跨ぐことになったが、
『受ける、受けとめる』という今年... |