前回に引き続き『パラダイムシフトを受入れる』となっています。続編ということでパートⅡと致しました。
歯科医院は技術系の職場であるためにどうしても技術優先となります。そこで働く人の中心も技術系の人で成り立っています。しかし、『サービスマネジメント革命』が唱え予想した世界は、ソフトを伴わないハードは価値を産まないというものでした。最新の歯科医療医療機器もそれを動かすヒトの技術というソフト、技術への信任を得るための対人応対力というソフトがなければ不良資産となるのです。
また万全な医療技術によって病状を回復させたとしても、社会とのつながりがなければ、回復効果は持続しない。
そのような研究が進んでいるようですが、歯科界はそこにたいして、どのような取り組みができるのだろうか。全身の健康や上質な介護への関わりに深く噛み込もうとしている歯科医療はソーシャルサポートというソフトをどう活用すべきかの問題提起を行っています。そしてテレビ文化を通して感じるある種の変化は、パラダイムシフトというほどではないものの、確実な変化を起こし人の感受性を鋭く刺激します。そのような変化を捉え、歯科医院の存在感を明確にしていくことも重要なことと結んでいます。
これまでは歯科医院とは無関係と思われていたことも柔軟に取り入れて行くことが大きな可能性を引き出すのではないかと訴えているところが今回の読みどころと言えるでしょう。 |