どの医院の院長もいい加減な採用など行おうと思ってはいないはずだが、結果として価値観の共有にまで至らない新人が採用されているのが目立つ。その根本問題は人手不足にある。どうしても人の補充が必要となり募集をかけるものの中々応募者が来ない。やっとやってきた応募者が一人では、選別する対象者がいないために余程悪くない限り採用となる。その結果、基本的な能力に欠ける新人が雇用されることになって行く。そして採用後の新人教育を阻害しているのがパワハラ問題だ。かつては「厳しさは愛情」との思いでの新人教育がなされてきたが、一部の知性に欠ける組織で行われていた精神的なプレッシャーを過度に与えてしまうような指導方法が問題となり、そこだけがクローズアップされ、パワハラ的な新人教育は厳禁との風潮が世の中を支配するようになり、該当しない組織においても極端な消極指導が行き渡るようになってしまった。これらの問題を克服し引き締まった筋肉質組織に向かうための10か条を示しているところが258号の読みどころです。
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