歯科医院経営者はどのような人が患者となって来院してほしいのだろうか。また歯科医院で働く人たちはどの
ような人が患者となり、また定期健診顧客となって継続通院してほしいのだろうか。おそらく我がままを言わない
人、医院側の提案を素直に受け入れる人、約束を守る人、できれば裕福で金払いの良い人、などなどであろうか。
あるいは、誰でも良い。選り好みなどしている時代ではない。とにかく誰でも良いから患者を増やす方法を教え
てもらいたい。といった声も聞こえてきそうだ。しかし、私たちはこう考える。「この歯科医院とだったら、こ
の人たちとだったら自分の健康の頂上を示してくれて、そこへ向かって一緒に歩むことができる」と考えている
人を一人でも多く迎え入れることが重要だと。そのためには歯科医療スキルを磨き、相手のことをよく知るため
に聴くスキルも併せて磨き上げる必要がある。聴くスキルを磨くことは、相手を受け入れ、承認し、理解するこ
とに繋がる。いわゆる共通の目標を持った同志を作ることに似ている。それは院長とスタッフが同志の絆で結ば
れることが求められる。そのようなことを実践している歯科医院の実例を挙げて解説しているところが260号の
読みどころです。
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