社会の変化は『素人優位』『専門性軽視』という流れを作り出しているように見える。そういう流れの中にあるからこそ歯科医院で働く人たちには『高貴なる職業の責任意識』を、歯科医師を筆頭に全員が持ち『品格溢れる毅然とした歯科医院』を作り上げてもらいたい。そのことが、地域住民の意識変革を呼び起こし、健康と幸福をもたらす歯科医療の真価を素直に受け入れ、その専門性に対する敬意と期待が膨らむ真っ当な社会を作り上げることに繋がる。当に『患者の育成』といえる重要な活動だ。今回のテーマは『歯科医師と社会との関わりの中で、プロフェッショナルとしての責任を惜しまずに果たすことの重要性と、責任の果たしがいのある社会を個人の力でいかにして作っていくか』であるが、その答は、この『高貴なる職業の責任意識』と『患者育成』に見出すことができるとしているところが238号の読みどころです。
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