人財育成の出発点である新人教育は、院内でのOJTによる技術教育と外部講師による社会人教育から成り立つ。外部研修の成果を実のあるものにするためには、学習した内容が院内に高いレベルで定着しているかどうかにかかっている。即ち医院の組織風土や集団規範が教養ある社会人として認められるレベルにあることが必要不可欠。 新人は、自らが学んできたことことがそのまま院内で当たり前に行われていることを目の当たりにした時、新人の心は高鳴り学んだとおりのことを実行していく。そこに新しい情報があったならベテランスタッフたちはそれを新人から学び日々の行動スタンダードに加える。組織はこうして相乗的に進化発展し組織の行動規範は上質化。顧客からの信頼を更に高める方向に整備されていく。こういう組織文化が定着することで人財育成はごく自然に成果を挙げ、適材適役の組織運営が実施されるようになる。自らの業務が社会貢献に資することを実感できる歯科医院においては、スタッフ間に「熱」と「理」と「情」がバランスよく蓄積されやすい。
それを背景に画期的な組織変革を行った歯科医院の実例を通し解説しているところが232号の読みどころです。
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