歯科医院は人員構成から言えば『女性の職場』としての色彩が濃い組織であるから、厳しさと言っても
軍隊のような組織を勧めているのではない。人の健康を守り、持続可能な豊かな人生作りに貢献する
歯科医療スタッフにふさわしい技術と人格を磨き上げるための厳しさである。この厳しさは絶対に必要だ。
フニャフニャした馴れ合いの人間集団からは国民から期待される歯科医療スタッフは生まれて来ない。
「院長に怒られに来ている日々が続いた」「入社して3カ月間怒られどおしで一生分怒られた」
厳しい指導を乗り越えて成長し医院の中核となったスタッフたちの体験録が掲載されているが、
これに耐えた人間がホンモノの技術を身に付け、高貴な仕事への誇りを抱くことができる。
そのようなスタッフが育つ歯科医院には『結束・規律・相互尊重』が高まるが、その基本は
医院全体に流れるノブレス・オブリージュであることを、具体的な歯科医院の事例を挙げて解説して
いるといころが240号の読みどころです。
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