ネガティブ・ケイパビリティとは、研究者によれば「成果に至るまでの長くて苦しい道筋に耐えることや、その後に来る光明を表している」となり、成功企業の経営者が持つ隠れた能力であると言う。 今回は1年で軌道に乗った歯科医院と、30数年にわたって安定した経営を継続しながらも、尚より良い経営を目指す歯科医院に共通するものに着目したところ、外部からは見えにくい能力であるネガティブ・ケイパビリティの高さに行き当たる。 両医院とも、目に見えるところの素晴らしさは当然に存在するが、隠れたところにある要素にも秀逸さが宿る。それは院長ひとりが有する秀逸さではなく、組織全体で共有する秀逸さであり、高い組織文化となってそれぞれの医院を支えている。
開業年数の違いはあるものの、目には見えないながらも高い価値を含むものに気が付くことが出来るかどうか、その足取りを辿ることで価値ある歯科医院作りの要因を探っているところが234号の読みどころです。
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