歯科医院の院長には次の5項目に代表される職務責任が存在する。勤務医やスタッフが違反行為を行った場合の開設者責任と管理者責任。収支状況が悪化した場合は自らの
減俸、資産取り崩し、場合によっては借り入れを起こしての損失補填といった経営者責任。更に経営の継続が困難となった場合には出資金を放棄することで果たす出資者責任。そして何よりも歯科医師免許ホルダーとして医療倫理に基づいた重い行動責任
が存在する。この中で“一流企業歯科医院”として存続するためにという側面で捉えた場合、最も重要な責任は経営者責任であろう。収益が上がらなくなったときにとるべき責任もあるが、その前に、収益を上げるために何を為すべきかという基本的な責
任が存在する。全員が気持ちを高め共感できるような美しさのあるビジョンを策定し、戦略、行動指針を明確に打ち立て、全員を幸福にするという、前向きな責任の存在を認識することの重要性を伝えているところが255号の読みどころです。
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