前号の内容に共感し自身の体験に重ねて熱い思いを伝えてくれた一人の院長の言葉を引用しながら強く美しい歯科医院の基本形を論じている。開業以来十数年、来院者数が伸び悩む状況にあっても自身がかくあるべきと信じる診療スタイルを曲げることなく誠実に対応してきた結果、コロナ禍にもかかわらず、価値観の一致する大勢の受診者で予約は埋め尽くされ、開業以来最高益を更新した。
別の歯科医院は、コロナ対策に万全を期す中で、オンラインであっても研修を継続しスタッフ力の強化に励む。更に様々な工夫改善を試みる院長の熱い思いは自然とスタッフの結束力を高め、コロナ禍対策に留まらないスタッフの成長という副産物を産み出した。強く美しい歯科医院は何かの方程式があって出来上がるものではない。坂の上の雲の輝きのみを見つめてのぼっていく、そんな一途な心がスタッフにも受診者にも伝わり、強さと美しさを産み出すのではないか。 実例を解説しながら、そんなロマンを語っているところが218号の読みどころです。
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