歯科医院に就職した新人スタッフが直ぐに退職してしまうケースが今年は目に付きました。しかもその多くが歯科助手や受付といった非技術系スタッフに集中している点に注目し、何故、特定の職種に偏るのかを、歯科界がいまだに抜けきらないでいる『専門技能優先思想』にその根っ子が存在していることを指摘しています。
そのような狭い領域の中での発想は採用と教育の両面で大きなロスを生じさせていることと、言葉上は存在していても実態としては一流のサービス業とはほど遠い存在感しか出せないでいることの2点の弱点を指摘しています。
それらから脱却するためには障害となって立ちはだかる壁に当ったとき、単一方向から突破口を探すのではなく、いくつもの時間を同時並行的に持つことで光は見出すことができる。それをゲスト講師の玄田先生は「壁の前でちゃんとウロウロしていろ」との表現で解説していたことを伝えています。
一方、新人スタッフの生き方として自らの強みを光り輝かすことで歯科医院を輝かす方法を各自が考えるべきだと指摘しているところなど読みどころ満載です。 |