歯科医院はいくつかの職種があつまり協力し合いながら構成されている。その業務を効率よく流すために分業体制が敷かれている。これは歯科医院に限らずあらゆる業種において採用されている優れた手法だ。
特定の業務に特化し、熟練性を増大させることで限られた時間内に多くの成果を生み出すことができる産業革命以来製造業を中心にした生産システムの根幹を成してきた。 一方、その弊害も存在する。大量生産活動における歯車の一つとなることで、関心の矛先が目の前の“部分”だけになってしまい、最終的にアウトプットされるモノやコトに対する気持ちがどうしても薄まってしまう。
歯科医院においてもそういった現象が起きており、どうしても意欲的になれないために、ちょっとした人間関係のトラブルや、不満の発生によって退職するという事態が起きやすくなっている。 歯科医院という組織を強くし生産性を高めるためには分業制を基軸としながらも医院全体の価値を高めることを常に意識し行動することが重要だ。 そのために組織の構成はどうあるべきか、従事者は如何にチームプレーヤーとして動くべきかについて参考図書を紐解きながら解説しているところが226号の読みどころです。 |