収益を直接生み出すセクションと、それを支えるセクションとでは存在感に差異があることは当然かもしれない。
戦前の我が国における最大の組織であった陸海軍の思考回路はその典型であり、戦闘部隊である兵科が重視され、補給部隊や機関部隊は、その機能の必要性は認められながらも、存在感は劣後に置かれた。 この直接業務重視、間接業務軽視の考えはあらゆるところに弊害となって表れ、太平洋戦争の敗因の一つとして数えられている。
戦後になってもその根本思想は変わらず、現代の一般企業や歯科医院においても継承されている我が国の組織文化の一つと言える。 技術職場である歯科医院は特にその傾向が強く、間接業務従事者に優秀な人材が育ちにくい結果となっており、そのことが歯科医院の強化発展を阻んでいるとも言える。
近年頓に機械化デジタル化が進む中で歯科医院の典型的な間接業務である受付は機械化に大きく傾斜し始めており、その流れの中で、直接業務に価値を
付加できる間接業務担当者として、受付担当者はいかにあるべきかを論じているところが227号の読みどころです。 |