前号では、強い組織の歯科医院をつくるためには、経営者である院長はどのようなスタンスで、またどのような距離感をもってスタッフと接するのかという、院長の身の置き方に関することとビジョン設定の重要性について述べましたが、今回はそれを受けて、まず現状の強さのレベルを測定することの必要性について論じています。
その組織強度の測定の仕方は、まず形があって目に見えるものの財務上の評価額がいくらなのか、そしてその資産を構築している資本の健全性を見るために貸借対照表の重視を唱えた上で、目には見えないものの収益を生み出すことに貢献している人のレベル、スタッフの定着率、満足度、効率的なシステムの完成度、院内の規律、愛社精神、改善意欲などといった測定しづらいものが大きく影響することを解説し、それらを第三者機関に依頼してでも行なってみることの重要性を説いているところが読みどころとなっています。 |